高麗人参は健康面だけでなく、美容の分野でも認められています。
高麗人参とは
高麗人参はウコギ科に属して、学名を「Panax ginseng」
(パナックス ジンセン)といい、別名オタネニンジンとも言い、ウド、ヤツデ、ウコギの仲間となります。パナックスとは、ギリシャ語で「万能薬」を意味するため、直訳すると「万能薬・人参」となります。
高麗人参は根を食用にする多年草で、もともと北緯30〜48度の地域、中国北部、韓国、ロシア沿海州、カナダ、アメリカ北部に自生していましたが、今では野生のものは激減してしまい、ほとんど栽培のものとなっています。
高麗人参の根は白色で太く、枝分かれしています。成長すると茎の高さは60センチぐらいになり、毎年7月頃に真っ赤な実をつけます。
高麗人参と朝鮮人参は同じものです。別名が数百もあると言われています。産地を表す「錦山人参」「信州人参」「出雲人参」「会津人参」、形を現す「孤児参」「陰陽参」「鳳参」、加工法の違いを現す「白参」「紅参」「曲参」、根の部分を現す「ヒゲ人参」「尾参」「折人参」などの呼び名がありますが、植物的には同じものを指します。
高麗人参の名前の由来にはいくつもの説がありますが、やはり韓国産の人参がせ世界的に有名で『高麗産』の『人参』というところからきている説が有力です。韓国が
KOREA と称されたのも『高麗』人参が世界的に知れ渡ったからだといわれています。
■関連
韓国人参公社と正官庄について
高麗人参と高麗紅参の違い
高麗人参は加工法によって大きく3種類に分けることができます。
【水参】収穫された生の高麗人参(朝鮮人参)のことです。 水参は全ての人参製品の原料であり、およそ4〜6年で収穫します。6年を超えて栽培すると傷みやすくなるため、通常は6年以下で収穫されます。
【白参】白参は水参の皮を剥いて、そのまま乾燥させた高麗人参(朝鮮人参)です。
【紅参】水参を長期間保存するために、水参の皮を剥かずに水蒸気で蒸し、乾燥させた高麗人参です。製造過程の間に褐色化反応が促進され紅褐色の色を持ち、長期保存が可能になります。また、高麗人参は(他の食物にも言えることですが)表皮に有効成分を多く含んでいるので白参よりも紅参のほうが高級とされています。
【高麗人参の主な成分】
炭水化物 60〜70%
窒素化合物 12〜16%
水分 9〜11%
無機質物質[ミネラル] 4〜6%
サポニン(ジンセノサイド) 3〜6%
脂溶性成分 1〜2% ビタミン 0.05%